[アップデート] Amazon QuickSight でネストされたフィルターが使えるようになりました
いわさです。
Amazon QuickSight では分析でフィルター機能を使うことで表示するデータをフィルタリングすることが出来ます。
値を指定したり、リストから組み合わせたりと様々なことが出来るのですが、数日前のアップデートで「ネストされたフィルター」という新しいフィルターが追加されていることを確認しました。
本日はネストされたフィルターを実際に使ってみましたので、その使い方など紹介したいと思います。
2024.08.09 追記
What's New でもアナウンスされました。
フィルタータイプが追加されている
ネストされたフィルターは分析フィルターの編集時に設定が可能です。
前提としてフィルターを作成する際には次のようにフィルタータイプやその条件を指定します。
上記では適当なサンプルデータを用意しまして、key1 が地方区分、key2 が都道府県となっています。
そして基本のフィルターを使って key1 が Kansai であるレコードのみを表示するように選択されています。
このフィルタータイプを開いてみると新しいフィルタータイプである「ネストされたフィルター」を選択することが出来るようになっていました。
ネストされたフィルターを使ってみる
今回追加されたネストされたフィルターを使ってみましょう。よく使い方がわからないが。
まず、必要な条件とネストされたフィールドを指定する必要があります。
必要な条件では「除く」と「含む」のどちらかを選択することが出来ます。
そして「ネストされたフィールド」で別のキーを指定します。
今回だと key1 が既に指定されているので、key2 が指定出来ます。
val については指定が出来ませんでした。どうやら次のドキュメントによるとネストされたフィルターで指定可能なのは「テキストフィールド」のみのようです。
ネストされたフィールドの中でさらにフィルタータイプを指定します。
ここでさらにネストされたフィルターを指定することは出来ません。
ただし、カスタムフィルターやパラメータを使うことは出来ました。
で、ネストされたフィルターの挙動ですが、例えば key2 に Tokyo をしてみると、次のように tokyo を含む key1 が抽出され、その値で key1 でフィルタリングされる形となります。
つまり東京を指定することで関東の一覧を取得することが出来ます。
さいごに
本日は Amazon QuickSight でネストフィルターが使えるようになったので使ってみました。
今回のサンプルである都道府県のデータだとあまり活用しにくいですが、分析を行う際に「特定製品」を購入したことのある「ユーザー」でフィルタリングをしたいなどのケースも多く、非常に使えるシーンが多いのではないでしょうか。